川井書生の見聞録

映画評論、旅行記、週刊「人生の記録」を中心に書いています。

人生2度目の就職・転職活動⑥ー山梨日日新聞社編ー(2021年6月6日号)

26歳になった神奈川県在住の男性の人生記録「2度目の就活編」。第6回は山梨県の地方紙である山梨日日新聞社の体験談。今回の就職活動で初めてのグループディスカッションを経験した。※人生の記録は週刊になります。毎週日曜日の19:30に投稿します。

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甲府駅に停車した貨物列車(本文には関係ありません。。。)

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⑴ 新聞社の人間にはまだちょっと慣れない……

山梨日日新聞社の採用選考フローはES(エントリーシート)→web面談→筆記試験→GD(グループディスカッション)という流れだった。web面談までは志望者全員が通過し、筆記試験からふるいにかけられる。

ESはいつも通り、中学高校とテニス部の部長を務めたこと、大学は映画を研究したり制作していたこと、社会人時代に映像制作の仕事をしていたこと、今は英語のオンライン留学をしていることなどを書いた。

ES提出後、10-15分程度のweb面談の連絡が来た。これは人事担当者と志望者が個別に面談をし、志望の確認をするものだった。

当日、時間になっても人事担当者は画面の向こうに現れない。10分ほど経ってからzoomの画面に新聞社の社員が現れた。40代くらいのベテラン記者か人事の責任者というような感じだった。

彼は遅刻を謝ることもなく、僕の志望動機の確認や山梨県とはどんな縁があるのか等を訊いてきた。その口調がタメ口なのが少し引っかかったが、まあ古い社風の会社だと採用面接でタメ口で話してくる人はいるのでスルーした。

ただ、この会社は昭和の文化が根強いのだと感じた。

⑵ おしゃれな図書館で筆記試験

筆記試験会場であった山梨県立図書館は当世風な建物だった。2012年に現在の建物に移築移転したようである。外観と内観の現代感は、東京都心にある新国立美術館などのアート建築に引けを取らないように思えた。特に内観はガラスと吹き抜けが透明感や開放感を抱かせる。

そんなお洒落な会場で山梨日日新聞社の筆記試験を受けた。試験会場となった会議室は新しくできた大学の教室といった感じだった。真っ白な天井、真っ白な壁、濃い灰色のカーペット、そして大きな窓。甲府市はアーティスティックな町なのかもしれない。

筆記試験は中々解けた。この日のために地元の市役所で3日間時事問題の勉強をしたからだ。そこでは、受験勉強に勤しむ制服姿の高校生の隣で、漢字の勉強とニュース検定の勉強をした。山梨県の郷土問題は自宅から甲府までの移動中に調べただけでもなんとかなった(というより、難しすぎてみんな解けないだろう)。甲府前で偶然見かけた若尾逸平のチラシに感謝したい。ちょうど若尾逸平の問題が出たから。

作文試験は「東京オリンピック」についてだった。会場で作文を書く形式だったので、僕の作文をこのブログに載せることは不可能だが、東京オリンピックの中抜きの問題を民間企業に置き換えた論じた覚えがある。

作文については自信なかったが、後日通過の連絡を受ける。

⑶ GDに挑戦

 筆記試験の後はwebでGDを行なった。学生は男女2名ずつの4名で「富士登山鉄道の建設是非」について話し合った。ある人は観光客にとって富士登山鉄道があるのは便利だから賛成、またある人はすでに車やバスでアクセスできるのだから富士登山鉄道は無くてもいいのではないかと反対だった。僕はバスや車で富士山に行けるのだから反対の立場をとった。

しかし、議論が進むにつれて富士登山鉄道建設は賛成というグループの意見にまとまった。あくまで観光客の目線に立てば車やバスのほかに鉄道でもアクセスができる方が観光客が増えるという理由である(採算は取れるのかという経済的問題は度外視することになった)。

GDを通して世代の近い人たちと意見を交わすのは和やかだった。それまでの幾つかの会社の面接は緊張感があり楽しいものではなかったけど、GD中は全く緊張しなかった。そのような観点から見ると、昭和な社風の会社より若者の多い今風な会社の方が自分に合っているのかもしれないと思った。

5月末、お祈りメールが届いた。どうやら僕は新聞業界には向かないのかもしれない。

 

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kawai-no-kenbunroku.com

 

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ESや面接において参考にした書籍

 ニュース検定2級・準1級の問題あたりが、ちょうど就活の筆記試験で出題される問題に近い印象だった。毎日新聞などはニュース検定2級を持っていれば、時事問題を免除されるそうだ。