これは今月26歳になった神奈川県在住の男性の人生記録「語学留学編」。大学卒業後、広告の映像会社に勤めていたが、英語留学のために退職を決意。英検入門編として受けた3級は無事に合格。お次は英検準2級を受験することに決めた。
⑴ 英検準2級受験への道
準備編
英検CBTという会場のPCで受ける試験なら、基本的にいつでも受験できるので、僕はその方式で受けることにした。スピーキング→リスニング→筆記→英作文の順番で解いていく。スピーキング以外は通常の英検と大差ないが、スピーキングはマイクに向かって話すため、回答の制限時間がシビアに設定されており、質問に対する回答を考える時間があまりなかった。スピーキングを最も苦手とする僕にとって、これは1番の壁であった為、直前までスピーキング対策をした。他の分野の問題に関しては、模擬試験で8~9割の得点を維持していたので対策を練らなかった。
参考書は旺文社のものを一通りやった。
このレベルも知っている単語ばかりだったが、熟語や会話表現はちょうどいいレベルだった。この会話表現は普段のオンライン留学の授業においても活躍した。
この教本の巻末にある模擬試験で自分の実力と試験の傾向を把握したのち、巻頭から取り組んだ。解説が中心なので問題数こそ少ないが、文法の解説から会話表現・長文読解・リスニングの回答のコツ、英作文や面接の対策まで、一通り抑えることができた。特に文法の解説は準2級レベルに特化していて重宝した。
教本で足りなかった実践演習をこちらの問題集で補った。ここまで問題を解いてみて、やはり筆記とリスニングは低くても9割以上なので問題ない。ただ、ライティングと面接は自分の実力がどれほどなのか分からない。なので、念を入れて以下2種類の参考書を解いた。
3級を受験した際の面接対策はネイティブキャンプという英会話アプリで行なった。このアプリは月額定額制で会話し放題を売りにしているが、英検対策の授業は追加課金制だった。授業の内容も面接対策本をシミュレーションする感じで、主に従来型の面接対策に活きるのだと思う。マイクに向かって話すCBT形式の受験者ならわざわざネイティブキャンプでやる必要はないと感じた。だから、私は面接対策本で勉強することにしてみた。本でも出題傾向に慣れることができたので問題ないだろう。
またまたみっちりと英検の勉強をした僕であった。今回も対策の画竜点睛として英検CBT形式の下記模擬試験問題集を購入した。
そして受験日当日を迎える。
受験当日編
前回と同じくJR横浜駅東口から地上へ出た。アスファルトジャングルに囲まれた駅前の通りを通りを歩くと、3級を受けた時の試験会場が現れた。小さいエレベーターには相変わらず受験生がぎっしりといた。以前の試験よりは大人びている受験生ばかりだったが、まだ10代半ばのあどけない顔つきだった。女の子はみんな化粧をしていないし、男の子たちも寝起きの髪型をしていた。
受付を済まし、筆記用具と受験票以外の荷物をロッカーにしまうと、係員にブースに案内された。ブースにはパソコン付きの自習室のような、簡易的に仕切られた個室が8つほどあった。僕はその隅の個室に誘導された。
準2級の受験生はみんな中学生か高校生かという年齢層で、3級の時に出現した天才少年はいなかった。スピーキングテストが始まるとそこそこ流暢な英語も僕と同じくらい辿々しい英語も聞こえてきた。
今回も僕が一番最初に試験を終えた人間だった。TOEIC685の人間からすると問題は簡単だったたが、スピーキングが不安だ。結果は大体1ヶ月後までには届く予定である。
⑵ オンライン留学の進捗
今月はオンライン留学を始めた11月から使用していたテキストを終わらせることができた。その教科書の最後の方で、珍しいあるいはクレイジーなギネス記録について読んだ記憶がある。先生から「日本人の持つクレイジーなギネス記録は?」と訊かれたので、僕は2020年の紅白で見たけん玉チャレンジについて話した。しかしこれが選択ミスでけん玉のことから説明しなければならなかった。日本語ですら「けん玉とは何か?」を説明するのは至難なのに、まして英語でどうやって説明すればいいのか見当もつかなかった。僕は最終的にYouTubeを使いながら説明した。ありがとうYouTube。
バレンタインデーを過ぎたあたりから、次のレベルのテキストを使用し始めた。と言ってもレベル2の教科書であり、勉強の内容は簡単だ。過去進行形と過去形の違いを学んだり、規則動詞と不規則動詞を学んだ。最初のトピックは探検で、海底探検家やカリフォルニアのゴールドラッシュを支えた移民たちについての文章を読んだ。次のトピックは発明で、Levi Straussというジーパンの発明者についての文章などを読んだ(この人の名前から察するに、リーバイスの創業者なのだろう)。
最近、フィリピン人の先生と話していて、自分の英会話力が上がってきたことに気付いた。以前は先生の質問に対してしばらく無言で考えてから返答していたのに、今ではパパッと英語が出てくるようになってきた。とは言ってもめちゃくちゃな英語の場合があるので、まだまだ英語力は拙い。。。オンライン留学が終わる頃にはペラペラになっていたいものだ。
⑶ 2021年2月に使用した新テキスト
リーディング
今月のラダーシリーズ は「ローマの休日」と「モーツァルト・ストーリー」。「ローマの休日」は皆さんご存知のオードリー・ヘップバーン主演の白黒映画である。この本はその映画の(おそらく?)ノベライズである。最後のシーンで交わされるアン王女と新聞記者の会話は、第三者から見れば初対面で交わされるようなものだが、アン王女と新聞記者、そしてわれわれ読者だけが本当の意味を知っている。その為、英語の文章の表面上の意味だけではなく、サブテキストも読み取る能力が必要となるのではないだろうか。
「モーツァルト・ストーリー」は神童と呼ばれたウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの伝記である。モーツァルトの有名なエピソードから知られざるエピソードまで書かれている。特にモーツァルトと彼の父の関係は複雑だった。彼の父はモーツァルトの才能にいち早く気づき、自らの立身出世を諦めて彼の才能を磨き、世界に知らしめようとする。その間モーツァルト一家はサーカスの一団のように欧州各地を転々し、お互いに信頼しているかのように思えた。しかし、親子関係はモーツァルトの母の死を機に一転。父親はモーツァルトの何度も怒りの手紙を送り、モーツァルトは父親の反対を押し切って結婚する。父親も含め、多くの人々がモーツァルトの才能に人生を振り回されたのだ。
リスニング
1000時間ヒアリングマラソン英会話 [音声DL・電子書籍付き]shop.alc.co.jp
僕は「究極の英語シリーズ」でお世話になっているアルクが提供している、ヒアリングマラソンを受講し始めた。半年間コースにしたので、6ヶ月間毎年テキストが届く。内容はニュース、ネイティブ同士の会話、小説の朗読、映画の1シーンなどネイティブが触れる英語が多い。その為、TOEIC685点程度では難しかった。しかし、ここで流れる英語が聞き取れるようになれば、僕の英語学習はゴールを迎えることができるのだ。
来月には英検準2級の結果が届く。それと同時に僕は英検2級を受ける予定だ。次回はさらに英語力がアップした川井書生をお届けしたい。